2019年冬、フランスプロヴァンス地方のちいさな村Cadenet(カドネ村)で過ごしました。
カドネ村は「プロバンスの村」素朴でちいさな村ですが、自然ゆたかな村です。
書籍には紹介されないちいさな村ですが、有名な村には地域で運営しているマイクロバスで移動することができます。
どこもかしこも子供のときに観た童話の世界観が広がります。
飾らず自然に溶け込むような人々の生活は、東京暮らしをしている自分の生活を見直すきっかけにもなりました。
マルシェが開催される日は、新鮮な野菜やチーズなど生活に必要なもを買い込んでおうちで自炊をします。
カドネ村に暮らしていた娘夫婦のおうちに居候したときの食事を記録しました。
南フランスのちいさな村、カドネ村の食卓
朝食によく使う卵ですが、フランスの卵って規格がいろいろあって、消費者が選べるようになっています。
日本とは比べものにならないくらい規格が細かく分かれており、これはぜひ日本にも取り入れてほしい素晴らしいシステムです。
ざっくり説明すると、鶏の飼育環境など4階級ぐらいに設けられていて、飼育方法や飼料を明示してあります。
フランスの卵事情>>>
「有機飼料で育った」「自由に動ける野外」「自由に動ける室内」「小屋の中」などの他にも規定はありますが、とにかく日本のように〇〇産などと、産地だけを表示したり、飼料はビタミン強化してます!などという、ざっくりしたものではなく、鶏の飼育環境も厳密に表記されています。
いくつかの選択肢の中から、選ぶことができ、消費者にとっては出どころもはっきりしているので安心して買うことができます。
例えば、値段が高くても有機飼料で屋外で自由に運動している卵の需要が高ければ、コストがかかったとしても消費者も生産者側もお互いにメリットがありますものね。
フランス菓子の情報サイトに詳しく載っています。ご興味がある方はどうぞ。
クロワッサンも もちろんバターを使用しています。
バターも卵と同じように、規格がいろいろとあるのも素晴らしいです。例えば、牧草のみを飼料とする牛さんの牛乳から作るグラスフェットバター。 牛の食べるものがダイレクトに牛乳に反映されるので、人間のお母さんがあかちゃんにおっぱいをあげてる時期にはバランスの良い食事をするよう心掛けるように、どんな飼料を食べてる牛なのか?気にしている人にとっては選択肢があることが嬉しいですね。
書籍シリコンバレー式「最強の食事」で紹介されているバターコーヒーも バターならなんでもいいわけではなく、グラスフェットバターを推奨しているんですよね。
グラスフェットバターについてこちらに詳しく載っています。
さすがフランス!だと思ったことはスーパーのパンでもさえパンがすごく美味しいことです。スーパーなのに 「なんだ?!このウマさはっっ!!!!💛」って。 それもそのはず、バターのレベルが違うんですものね。
しかも安いのに驚きでした。日本が高すぎるのかもですが。
異国でホッとする最高の食卓
ユッケジャンスープもご飯との相性バツグン。
お味噌も貴重品です。ここの村にある材料で日本の料理を作って食べるとき、心の底からホッとしてしまう。「豚汁」を食べる至福のとき💛
異国にいると日本人を実感。
いかすみパエリアも「お米」はやっぱりおいしい。
この「鶏団子なべ」も美味しかったなぁ~ ほんだし、 お醤油、味噌、この3つさえあれば、世界中どこにいても日本風に食べることができる最強調味料!
おにぎりセット。気が付きませんでしたが揚げものと、ソースの組み合わせって日本の味なんですね。

とんかつって日本の味なんだって初めて思いました。揚げ物と、ブルドックソースの組み合わせって最強です。
サンセバスチャンのバルの味を南仏で再現
スペインのサンセバスチャンのバルで頂いた「しし唐の素焼き」 ↑↑↑
この何気なく焼いただけのしし唐が なんとも言えないウマさでした。( *´艸`)
「しし唐の素焼き」をここ南仏で再現しました。この料理のポイントは高温でサッと焼くことと、粗目の塩です。
素材さえあれば、こちらのしし唐は再現できます。ワインに良く合うおつまみとして最高です!
シンプルだけど最高の食卓
みどりと赤と黄色のトマトがかわいいカプレーゼ。味もそれぞれ個性があります。
お次は、素材の姿が見えず残念ですがアーティチョークの煮物です。
アーティチョークについてはニース風サラダについての記事の中にも登場します。
アーティチョークを煮た時の触感はサトイモに似ているような気がしました。※個人的な感想ですw
フランスの家庭ではよく作るらしいですよ。
家の目の前にあるお肉屋さんで買った鶏肉を焼きました。
この鶏肉も確か、飼育方法が記されていた出どころがしっかりとしたお肉でした。新鮮なインゲンをサッと焼いたものを添えて。
粗削りな塩がポイント。鶏の味がしっかりしているので濃い味付けではなく素材をがっつり感じる仕上げに。
焼けたときの、部屋中に広がるなんとも深くジュ~シ~な香りが食欲を刺激します。
滞在中、なんどもリクエストした「ハンバーガー」
これはベーコンエッグバーガー仕上げですが、おなじくお肉屋さんで牛100%のハンバーガー用のパティを買って挟んで食べたりしました。
童話の世界が残る村カドネ
カドネ村はパリから距離にしておよそ900km弱のところにあります。コートダジュール地域圏にあり、海の街 マルセイユからは約60km、カンヌからは180km程度の場所にあります。
パリからは、TGV(新幹線)でエクサンプロヴァンスで下車し、バスに揺られ1時間ぐらいのところにあります。
新幹線だと2、3時間ぐらいなので、気軽に考えていたのですが、なにしろ遠いっ!
バスも1日3本程度しかないし、下手すると直通バスじゃなく、乗り換えを余儀なくされる場合もあり。
待ち時間など含めるとパリから半日は掛かってしまいます。
しかし、それだけ時間をかけても南仏へは行く価値がある。行ってみて初めて良さがわかるんだと感じています。
カドネ村の中心的な広場。
村には特になにがあるというわけではありませんが、ちょっとしたテーマパークのようです。何軒かのカフェと、観光客に遭遇したことは一度もありませんでしたが、観光案内所や、薬局、お肉屋さん、野菜やちょっとした食品を扱うお店と、小さいスーパー、パン屋さんなどがあります。
日常に必要なものは揃えられます。鮮魚店だけはありませんでした。
地元のおじさんなどの社交場のひとつでもあるカフェ。飲み物は2ユーロ前後です。フランスの国民的ドリンクと日本でも有名なオランジーナ。こちらは専用グラスがあるのです。
それにしても空がウソのように毎日真っ青なんです。南仏の太陽とこの空!
なんという解放感!
早朝の朝焼け
静けさと、空気感がたまりませんでした。
絵を描く人なら絶対に描きたくてうずうずするでしょう。
カドネ村はちょっとした山の上にあるので、見下ろすとこんな景色が広がります。
むかしの共同洗濯場が残っていました。村にいくつかあります。建物もこどものころに観た童話の中にでてくるような感じ。昔の話だと思ってたのに、いまだにこのスタイルで生活している様子をみてロマンを感じました。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
エクサンプロヴァンス(Aix-en-Provence)新幹線も止まる大きい街ですが、広々していて空がいつも抜けるように真っ青で清々しいです。街並みはパリをコンパクトににしたような感じでショッピングも楽しめます。
バスターミナルがあり、ここからカドネをはじめ、有名な村々へはここから行くことができますよ。
バスの乗り方や、エクサンプロヴァンスの街については追々書いていこうと思っています。
では、Bon Voyage~ 良い旅を!(^^)/
またね~ =^_^=